優しさで疲れる瞬間、ありませんか?
「断れない」「つい頑張っちゃう」「自分より相手を優先してしまう」
そんな自分に、心当たりはありませんか?
職場で頼まれごとを引き受けた後にどっと疲れたり、
友人の相談を聞いた帰り道でなぜか心が重くなったり。
「優しいね、気が利くね」と言われるほど、どこか息苦しく感じる瞬間——。
それは、“優しさ・気が利く”という名のもとに、
自分を後回しにしてしまっているサインかもしれません。
なぜ「優しい人」ほど苦しくなるのか 共感力が高い人ほど疲れやすい
優しい人は、相手の気持ちを想像する力が人一倍強いです。
相手の表情の変化や声のトーンに敏感で、
「嫌な思いをさせてないかな?」と自然に考えてしまう。
でも、その共感力が強すぎると、
いつの間にか“自分の感情”を置き去りにしてしまいます。
「私さえ我慢すればうまくいく」
「相手のために頑張るのが愛だと思う」
——そうやって、一見素敵にも見えるし、自分の器が大きくなると思っていても、
実は自分を小さくしてしまうんです。
そして、疲れ切った夜にふと気づく。
“私の優しさって、誰のためなんだろう”と。
「期待に応える=愛される」と思ってしまう心のクセ
多くの“優しい人”は、
「期待に応えることが愛されること」だと
どこかで信じてきた経験があります。
子どもの頃、「いい子ね」と褒められたのは
我慢したときや、空気を読んだときだったのではないでしょうか。
その積み重ねが、大人になっても心の中に残り、
“人の期待に応えることで価値を感じる”という思い込みを作ります。
でもその優しさは、相手のためのようでいて、
実は「嫌われたくない自分」を守るための行動だったりします。
自己理解で見えてくる“優しさの正体”
本当の優しさとは、
「相手を思いやること」だけではありません。
同時に「自分を大切にすること」でもあるのです。
自己理解を深めると、
自分の“心のクセ”に気づけるようになります。
・我慢してでも人を助けようとするのはなぜ?
・相手のために動いているようで、どこか不安だからでは?
・「いい人でいたい」と思う裏に、どんな感情がある?
少しずつ、
“優しさ”の中に隠れていた「不安」「恐れ」「承認欲求」を
やさしく見つめていくことで、
あなたの優しさは、誰かに尽くすだけのものから、
“自分も満たす優しさ”へと変わっていきます。
自分を大切にできる優しさを育てる3ステップ
とはいえ、自己理解ってどうしたらいいの?と思うことありますよね?
ここからは、“自分を犠牲にしない優しさ”を育てるための
3つのステップをご紹介します。
Step1 自分の気持ちを観察する(自覚すること)
まずは、「いま、私はどう感じている?」と
自分の内側に耳を傾けてみましょう。
たとえば頼まれごとをしたとき、
「やりたい」と思った? それとも「断れない」と思った?
体が重く感じるなら、それは“心がNOと言っているサイン”です。
気持ちを観察するだけでOK。
判断も、反省もいりません。
「私はこう感じている」と気づくだけで、
自分との信頼関係が少しずつ育っていきます。
Step2 「誰のための優しさか」を問いかける(自覚すること)
何かをするときに、一度立ち止まってみてください。
それは“誰のための優しさ”ですか?
相手を助けたい純粋な気持ちか、
嫌われたくない不安からの行動か。
動機を意識するだけで、行動の意味がまったく変わります。
もし「相手のため」と思っていたのに
実は「自分の安心のため」だったと気づいたら、
それも責めずに「そっか」と受け止めてください。
気づくことこそが、自己理解の第一歩です。
この時に大切なのが、「そんなことを思っていた自分はだめ」と責める必要はないです。
だって、小さい頃からの成功体験が刷り込まれているだけなので今から変えられるのでOKです。
Step3:「NO」を伝える勇気を持つ
優しさの中に、“勇気”を添えてみましょう。
ときには「NO」を伝えることも、本当の優しさです。
なぜなら、「YES」ばかりの関係は、
どちらかが我慢をすることで成り立ってしまうから。
あなたが無理をして笑うほど、
相手も“本当のあなた”を知るチャンスを失ってしまいます。
「ごめんね、今は難しい」
「私はこう感じたよ」
そんな一言が、関係をより誠実なものにしていきます。
あなたの“NO”は、誰かを拒絶する言葉ではなく、
“自分と相手の両方を大切にする選択”です。
もし相手ががっかりしたり、責めてくるとしたら——
それは怖いですよね。
でも、それは「関係を見つめ直すタイミング」なのかもしれません。
あなたが理想とする関係性は、
「期待に応えないとがっかりされるような関係」でしょうか?
ここも、自分にそっと問いかけてみてくださいね。
まとめ:「自分を犠牲にしない優しさ」で生きる
優しさは、誰かのためだけに使うものではありません。
本当の優しさとは、
“自分を犠牲にせずに、相手を思いやること”です。
自分を理解し、大切にするほど、
他人にも自然と優しくできるようになります。
それは、“いい人”をやめることではなく、
“本当の自分”でいられるようになるということ。
無理して笑う優しさより、
心から笑える優しさを、少しずつ育てていきましょう。
優しさで疲れるより、「自分も大切にできる優しさ」を見つけてみませんか?
「一人で見つけるのは怖い」
「また自分を責めてしまいそう」
——そう感じる方も多いです。
分かります。最初は、向き合うこと自体が怖いですよね。
そんな時は、自分でなんとかしようとせず、
誰かを頼ってみてください。
あなたの優しさは、ちゃんと守っていいんです。



