「自分がどうしたいか、分からないんだよね……」
そんな言葉を口にすると、「え、大丈夫?」と心配されたり、引かれてしまったりするんじゃないかと不安になりますよね。
仕事では責任ある立場になり、やりがいも感じている。
プライベートも充実していて、特に不自由はない。
それなのに、胸の奥に小さなモヤモヤが居座っている。
「いやいや、充実してるんだからいいでしょ」
そうやって、その気持ちから目をそらして過ごしている人も多いのではないでしょうか。
でも、SNSで他人の結婚や昇進の報告を見ては、焦りを感じたり。
将来を生き生きと語る後輩の姿に、ドキッとしたり。
そうした気持ちは、決して特別なものではありません。
むしろ、多くの人が経験する、ごく自然な感情です。
20代後半から30代前半は「クォーターライフクライシス」の時期
実は、20代後半から30代前半にかけては、「クォーターライフクライシス」と呼ばれる人生の転換期にあたります。
仕事にも慣れ、社会人としての基盤が固まってくる一方で、
結婚や出産といったライフイベントも増えてくる時期。
だからこそ、「このままでいいのかな?」「私はこれからどうしたいんだろう?」と、自分の人生について深く考えるタイミングなんです。
このモヤモヤは、「本当の自分」が、現状を変えたいと訴えかけているサインかもしれません。この声に気づき、向き合うことが、これからの人生をさらに豊かにする鍵となります。
「自分がどうしたいか分からない」と戸惑うのは、決して悪いことではありません。ただ、自分自身と向き合う習慣を、少し忘れてしまっているだけなのです。
「自分が分からない」を乗り越えるための3つのヒント
「本当の自分」を知りたい、「自己理解」を深めたい。
そう思っても、何から始めればいいか迷いますよね。
ここでは、私が「自分がどうしたいか分からない」状態から抜け出すために試して、特に効果的だった3つの方法をご紹介します。
1. いつもと違う環境に飛び込んでみる
友人や家族に相談するのもいいですが、同じ環境にいる人たちからは、どうしても今の延長線上の答えしか得られないことが多いです。
私は思い切って、新しい学びにお金を払ったり、興味のあるコミュニティに参加したりして、これまでとは違う世界に飛び込んでみました。
今は、好きなインスタグラマーさんやYouTuberのイベント、コニュニティ、
新しい習い事など、気軽にできるものがたくさんあります。
Peatixやストアカといったイベント検索サイトや、Facebookグループで「〇〇会」と検索するのもいいですね。小さな一歩でも、新しい景色はあなたに新鮮な気づきを与えてくれます。
2. 頭の中を「見える化」する
モヤモヤした感情が押し寄せたら、とにかく紙に書き出す。ジャーナリングというと難しく聞こえますが、ただ感情のままに書くだけで大丈夫です。
頭の中が整理され、自分が何にモヤモヤしているのか、その正体がクリアに見えてきます。
- 無印良品 上質紙クラフト表紙 ダブルリングノート:シンプルで安価なので、気負わずに始めたい方におすすめです。
・中山裕子さんの『私は私を諦めないことにした』にも、自分と向き合う質問がたくさんあっておすすめです。
また、心からワクワクするものをコラージュして、ビジョンボードを作るのも効果的でした。自分の「好き」や「憧れ」を視覚化することで、本当の自分が求めているものが浮き彫りになってきます。一人でやるのが苦手という方は、ビジョンボードを作るワークショップもあるので、そこに参加するのも一つです。
3. プロの力を借りてみる
本や動画で自己理解を深めようとしても、同じ場所を堂々巡りして、結局振り出しに戻ってしまう。そんな経験はありませんか?
それはもしかすると、心の奥にある「違和感」にまだ気づけていないからかもしれません。
そんな時は、コーチングのプロに頼ってみるのも一つの手です。
自分一人ではたどり着けない答えに、コーチは質問を投げかけることで一緒に探してくれます。心の中にある本音や、次に踏み出すべき一歩を明確にするサポートをしてくれるでしょう。
一度に全部を理解しようとしなくて大丈夫
自己理解は、一度にすべてがわかるものではありません。
まるで運動のように、時間をかけて繰り返し練習することで、少しずつ心が軽くなっていきます。
だから「全然わからない」と落ち込む必要はありません。「今まで向き合ってこなかったんだから、仕方ないよね」と、軽やかに受け止めてみてください。
「自分がどうしたいか分からない」は、あなたが本当の自分と出会うための大切な第一歩です。この機会に、楽しく自分と向き合う時間を作ってみませんか?
もし、この記事を読んで「これ、私のことだ……」と感じた方がいたら、どんなことにモヤモヤしているのか、ぜひ私に教えてください。あなたの気持ちをそっと聞かせていただけたら嬉しいです。
それが、きっとあなたの大きな一歩になるはずです。

